くら寿司の人を動かすしかけ
昨日くら寿司にいきました。以前から回転ずしのしくみはすごいなって思ってたのです。お寿司がまわるベルトコンベアにはじまり、機械とサービスのコラボレーションにはまるで新技術の展示会でも見に行ったような気持ちになれます。
以前、はま寿司にいった時は入り口にペッパーくんがいて、席を案内してくれます。これは子供も大喜び。
ちょっとこれは子供を動かすヒントになるのではと思いまして今回はくら寿司の様子をレポートしますね。
ガチャ、子供好きだって
まず席について目をひいたは壁の上の方にあるガチャのようなもの。これは食べ終わったお皿を投入すると、5枚に一度ガチャがまわりあたりかはずれがでてくるそう。これは子供大好きですよね。
うちの息子(5歳)もガチャには目がなくって、ガチャガチャの並ぶ場所はちいさい時から危険ゾーンでした。ベビーカーとかに乗せてた時期はまだ息子が気が付いてないのをいいことに、親がガチャガチャゾーンを遠目に確認するとスイーっと回避するくらい。
一人であるくようになってからもうっかりガチャガチャゾーンの前を通ると立ち止まり、親は知らんぷりしておいていっててもしばらく立ち止まりじっとガチャを見つめます。
そんな息子ですから、今回の食べるという目的を果たすことと、ガチャをまわすという理由が一致するこの場所でなんの気兼ねなくガチャがまわせるわけですから。
親としても好都合子供としても好都合なわけです。
5枚入れてガチャがまわりだすと目を輝かせて見つめます。しかし、はずれでした。ランダムなものだとは思いますが、一回目がはずれなのもうまいなって思いました。可能性を見せられて、家族三人で5枚ですからまだ食べられる。次もやるぞって気持ちになりまた食べるモチベーションにつながりますよね
食べた皿が目に見えない
そしてまたうまいなって思ったのが、食べた皿が見えなくなるところです。もちろん画面を見るとカウントされてますから枚数はわかりますけれど、現金でつかうのとクレジットでつかうのとだとどちらが財布のひもが固くなるかのように、目で見えない分、食べるのを抑制されにくい感じがしました。
大食い大会だと食べ終わったお皿が積みあがってるの見るとすっごいいっぱい食べた感じしますよね。それ見たいに「食べた!」っていうような達成感はありますけれど、その分もっと食べたいっていう方向には気持ちは向きにくくなりそうです。
いってみればレコーディングダイエットの逆バージョンですよね。なんかそれに気が付いた私は勝手に「は、はーん?」とひねくれてひっかからないぞみたいにニヤリと笑いました。
だいたいみんなお腹いっぱいになってきたころ、あと一皿シメに食べようかなって思ったころ、旦那さんが最後の一枚を食べたら丁度15枚だったので、それをきいた私はなんかひねくれ感をだして、「あ、ならいいや16枚ってのもなんだし」みたいに食べるのをやめて勝った気分をひそかにあじわっていました。
ガチャの当たる確率
そして家族みんなで15枚食べたので、ガチャは3回。そのうち二回目にあたりがでました。これもすごくいいタイミングだなと思います。
まだお腹の余地があり、たべるぞーって気持ちになる1回目ははずれ。そして2回目であたりをだして次へのモチベーションを高める。もしここではずれだったらすこしモチベがさがるかもしれません。
そして2回目で当たりをだして、少し気持ちが満たされ、3回目やるころにはお腹も満足。はずれがでてもなんか満たされてるのでイラっともしませんし、2回目にあたったからまあよしとするかなみたいな気持ちになることができます。
まとめ
私が昨日くら寿司に見た人を動かす仕組みは以下の要素でした。
- ガチャで食べがいを作る(特に子供とその親には効果的)
- 皿が目に見えないため視覚的に食べるのを抑制しにくい
- あたる確率で「食べる」を促進(これに関してはランダムで今回に関しての話ですが)
くら寿司でなくてもタッチパネルの導入と、かっぱ寿司のカッパエクスプレスのような、回るだけでなく注文したのを客席までとどけてくれる仕組みにより店内で運ぶ人、注文を取る人の負担軽減はすごいなと以前から思っていたのですが、
今回くらずしにみたガチャ導入と視覚的な抑制からの解放は私には新鮮でした。そして何よりすごいのが子供の心をがっちりつかんでるところ。
案の定うちの子家帰ってから「またくら寿司いこうね!」っていってました。はま寿司屋さんになりたいっていってた息子が!
このようなしくみをなんとか家庭内に取り入れたら家事育児はもっと楽になるんじゃないかと。そんな方向にアンテナをはり日々すごしていこうと思います。
お読みいただきありがとうございました。